ドナルド・トランプ氏は24日のサウスカロライナ州予備選でニッキー・ヘイリー氏に大勝したことで、自身3度目となる共和党大統領候補指名に向けてさらに大きく前進した。ただ、この予備選結果によって、トランプ前大統領が取り仕切る党が分断されていることも露呈した。その責任はヘイリー氏にはない。トランプ氏の再度の勝利は、同氏が間違いなく大半の共和党支持者の本命であることを証明した。出口調査の結果では、同党の大半の支持層でトランプ氏が優位だった。たとえトランプ氏の得票率が大半の世論調査の予測より低かったとしても、約20ポイント差での勝利は、同氏がどれほど共和党を支配しているかを示している。民主党支持者も共和党の予備選に投票することが可能だったが、ヘイリー氏を後押しするために投票所に現れた人はほとんどいなかった。民主党支持者は自党候補が打ち負かせるトランプ氏が共和党の候補になるのを望んでいるのかもしれない。