ジョー・バイデン米大統領は2023年2月、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、米国とその同盟諸国はウクライナを守るためにロシアとの意地の張り合いに勝利する決意だと宣言した。バイデン氏は、世界の民主主義諸国を結集させて権威主義諸国に対抗することを公約に掲げて就任した。そして戦時下のキーウへの旅には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領による侵攻に直面したウクライナの独立を守る必要性だけでなく、そうした基本方針を強調する狙いがあった。ウクライナ国旗の青と黄をあしらったネクタイを着用したバイデン氏は、「プーチンはウクライナが弱く、西側諸国が分裂していると考えていた。われわれよりも持久力で勝っているとも考えていた。(中略)しかし、それは完全な間違いだ」と述べた。
ウクライナ支援、米国の指導力を脅かす国内事情
米国の世界的役割にとって最大の脅威はロシアのプーチン大統領ではない
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