「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、韓国で10万部を超えるベストセラーとなった『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。「気分」がコントロールできれば人生もコントロールできる。本書では、「気分」をコントロールし、最高の一日を一生続けるためにいますぐ取り入れられる習慣をお伝えする。
「復縁」よりも「幸せ」を選ぶべき理由
最高の復讐って、自分が幸せでいることだ。自分を捨てた過去の恋人より、はるかに幸せでいること。これほど胸のすく復讐はない。
人間って、無意識のうちに自分が今いるレベルを確認したがるクセがある。自分は人よりよい暮らしができているのか、そうじゃないのか。そんなことを考えながら過去を振り返っていると、ふいに昔の恋人のことが気になったりもする。人づてに探ったり相手のSNSを偵察したりして、こっそり調べる。
そして元恋人が幸せに暮らしていることを知ると、うらやましいやら悔しいやらの感情が腹の底から湧き上がる。
裏を返せば、ムカつく相手にはこうした心理を利用して復讐することができる。
経済的に成功して、見た目にも気を配り、勉強して内面も磨き、過去の相手よりずっといい人に出会って幸せに暮らす。そんなふうに生きていれば、風のうわさであれSNSであれ相手の耳に届くに違いない。なんて痛快な復讐なんだろう。
だからこそ絶対に見せたくないのが情けない姿だ。動揺してわめき、すがりつく姿なんて最悪中の最悪だ。相手に1ミリでも残っていた情だって醒めるだろうし、悪影響でしかない。こちらがひどく取り乱したりすればするほど、相手は別れて正解だったと喜ぶだけ。
ところで、一度窮地に陥った人が見返してやろうと奮起して大成功を収めた、なんて話も世間では珍しくない。復讐心はとんでもないパワーの源になる。
大事なことは、この強大なエネルギーを相手を恨むことに使わず、「ただひたすら自分磨きのために使う」という賢明な姿勢にある。
(本記事は『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』から一部を抜粋・再編集したものです。)