東京新幹線車両センター(東京都北区/田端) Photo:PIXTA
【前編】電車に乗って移動中、突然おなかが痛くなった!そんな時に実感する「列車トイレ」の有難さ。いかにして快適なトイレが作り上げられたのか。清掃現場も含む、日本の列車トイレについて解き明かす。※この記事は、鼠入昌史『トイレと鉄道』(交通新聞社)の一部を抜粋・編集したものです。
列車の中のウンコのゆくえ
ためたままでは走れない
かつてはウンコとオシッコを線路にたれ流しながら走っていた日本の鉄道も、いまやすべての列車がタンクを積んで、そこにウンコとオシッコをためるようになった。
東京から大阪、はたまた九州から北海道まで走ることもある。繁忙期などは新幹線であっても通路まで鈴なりの満員だ。乗るお客が多ければ、それだけトイレも大忙し。たっぷりのウンコとオシッコを蓄えて走ることになる。
が、もちろんタンクの容量は無限ではない。人間もいつまでもウンコをしないでため込んでおくと大変なことになるのと同じで、鉄道車両も適切なタイミングで排泄……もとい汚物を抜き取らねばならない。お客が列車のトイレに駆け込んだら糞詰まりで逆流、なんてことになったら、笑うに笑えない。
そういうわけで、トイレを備える車両は定期的に車両基地に入ってそこで汚物の抜き取りを行なっている。いまではほぼすべての車両基地に抜き取りの地上設備が設けられており、それぞれ運行の合間に車両基地で汚物を抜き取ってスッキリしているのだ。
そんな車両基地のひとつが、東京都北区にある東京新幹線車両センターだ。
東京新幹線車両センターは、その名の通り新幹線の車両が集まる車両基地のひとつ。JR東日本、つまり東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線の車両が入ってくる基地だ。新幹線でいうなら上野駅と大宮駅の間、在来線ならば田端~王子間。すぐ脇には尾久車両センターという在来線の車両基地も広がっていて、田端という町を“鉄道の町”たらしめている関連施設群のひとつである。







