仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は、「会食で失敗した部下に上司が伝えた言葉」を紹介しよう――。
失敗にも「意外と優しい」上司
(前回記事)
クライアントとの会食。当日が誕生日であるゲストのために、良かれと思って二次会のカラオケをデコレーションしたところ、「なんだこのチンケな装飾は!」とゲストを逆に怒らせてしまい、場を台無しにしてしまった。
二次会を終えた後、久保田さんから叱責を受けると覚悟していたが、意外にも久保田さんは優しかった。
「想像力と確固たる意志」が核になる
このときの久保田さんの言葉が、今の私の核になっている。
久保田さんは、ここまで考え抜いていたのか。
「想像力」、そして「確固たる意志」。会食の核心に触れた気がした。
この久保田さんのエッセンスを体得してから、私は徐々に会食に前向きになり、自分なりの工夫を考え始めるようになった。
(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)