「東京の不動産」は捨てたもんじゃない!富裕層マネー専門家が少子化加速でも断言するワケPhoto:PIXTA

東京の不動産価格が上昇している。一方で、昨年の出生数が過去最少を更新するなど深刻な少子高齢化が進む中、「日本の不動産に未来はない」という声も少なくない。本当にそうなのだろうか。今、日本の不動産は買いなのか否か――。データ、世界の都市との比較を基に考えてみたい。(アレース・ファミリーオフィス代表取締役 江幡吉昭)

日本の不動産に
未来はないのか?

 主要都市の不動産価格が上昇し、特に23区内の不動産は高騰しています。新築マンションの平均価格も1億円を突破しており、誰もが口をそろえてバブルだと言います。

 ただ一方で、「人口が減少する日本に未来はないよね」とか、「少子高齢化の日本で不動産なんて買っても価値は上がらないのでは?」といった声もよく耳にします。

 確かに、日本が深刻な少子化に向かっていることは事実です。

 そんな中、昨年末、注目の推計が発表されました。国立社会保障・人口問題研究所の『日本の地域別将来推計人口』というリポートです。

 結局のところ今、日本の不動産は買いなのか否か――今回は、このリポートを中心に、不動産の近い将来を考えてみたいと思います。