年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。

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早く動いた会社、
関係性の強い会社ほど強い

 コロナ禍になった頃、人材事業の売上の3割を占めるクライアント企業が「派遣をやめたがっている」という情報が入った。

 僕らの人材派遣事業は「人の辞めない派遣会社」を標榜していて、正社員派遣を基本としている。この情報は大ピンチだった。

 そこですぐに役員の人に会いに行った。
 その人とも定期的な食事会をしていた。

「僕らは正社員派遣なので、全員の雇用を止められてしまうとしんどいです。
コロナが明けた後には、人が足りない状態になるでしょう。
ですから雇用を止めるのをやめてください」

 と熱弁した。

 結果、大手一社に関しては、ほぼ全員の雇用を続けてくれた

 もう一社は仕事がないから雇用はストップするけれど、その代わり給料は満額払うという。

 どの派遣会社も同様のお願いに行ったと思うが、早く動いたところ、関係性の強いところほど対応してくれたのではないだろうか。

 後から僕らに満額の給料で対応してくれた会社が、他社には6割対応だったと聞いた。

(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)