ニジェールの軍事政権が同国に埋蔵されているウランを巡り、イランによるアクセスの容認をひそかに検討していると米政府高官らが指摘していたことが分かった。ニジェールと米国の政府当局者らは、ニジェールはこれを理由に米政府との対テロ同盟を解消したと述べている。ニジェール軍事政権の報道官は16日夜、米との軍事協力体制を解消する決定を発表。サヘル地域でのイスラム主義者らによる内乱を抑えようとしてきたバイデン米政権にとっては、大きな痛手となる。また、西アフリカを上空から監視するドローンの拠点として、1億1000万ドル(約164億円)をかけて米国が建設した基地にも影響が及ぶ他、今もニジェールに駐留している600人以上の米軍兵士が撤退を余儀なくされる可能性もある。