お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【71歳ひとり暮らし】「暇な時」に試してみてほしい1つのこと写真:川瀬典子

ライフスタイルの
強制リセット

61歳のときに末期寸前のがんを患ったことのほかにも、100年に一度の疫病の大流行ともいわれたコロナ禍もまた、自分の生き方・考え方を見つめ直すいい機会になりました。

戦時中でもないのに緊急事態宣言が出て、「外に出てはいけない」「人に会ってはいけない」なんて、生まれて初めての経験でした。

多くの人にとって、コロナ禍はライフスタイルの強制リセットになったのではないでしょうか。私もそうなったひとりです。

「仕事がないと不安」
という呪縛からの解放

私が運営するエクササイズのスタジオも一時的に閉鎖せざるを得なかったので、思いがけず膨大な自由時間が転がり込んできました。

いちばん驚いたのが、コロナ禍でスタジオのクライアントさんたちの予約が次々にキャンセルとなっても、さほど不安に感じなかったという点です。

個人事業主や自営業の方には、多かれ少なかれ同じような感覚があると思うのですが、お金うんぬん以前に予約のキャンセルが相次ぐこと自体が、メンタル的に大きなダメージになります。

ネガティブ思考
からの脱却

自分の腕が落ちたとか、お客さんの間で評判が下がったとかいう理由ではないとしてでもです。

コロナ以前、私は自分がメンタル的に強い人間だと思い込んでいましたが、それでもスケジュールが空いていると、自分が求められていない気がして不安になることがしばしばありました。

スタジオの予約枠は常にびっしり埋まっていないと、自分がダメになっていくような脅迫観念がずっとあったのです。

ヒマな時間に
試してほしい1つのこと

ところがコロナで本当に強制リセットとなり、日々のスケジュールは真っ白になりました。

朝起きても何もすることがなく、最初のうちは茫然としていました。でも、そこは切り替えの早い私のことです。

これまで「時間がない」を理由に先延ばしにしていた不用品の整理を、この機会にやってみようと思い立ったのです。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。