世界1位と2位の電気自動車(EV)メーカーである中国BYDと米テスラは最近、共通点が多い。例外は時価総額で、テスラはBYDの約7倍だ。この差は、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の約束通り自動運転化が実現すると強く信じなければ、正当化できないものだ。BYDの香港上場株は27日、年次報告書の発表を受けて前日比6.1%安で引けた。時価総額は約860億ドル(約13兆円)相当、予想株価収益率(PER)は15倍となった。同社は1月に売上高と利益の暫定値を発表していたため大きなサプライズはなかったが、確定値はアナリスト予想をわずかに下回った。その結果、中国のEV価格競争がBYDの利益成長の可能性を奪っているとの懸念が浮上している。利益率が低下し、出荷台数増加による利益の伸びを相殺しているとの見方だ。
中国BYDとテスラ、時価総額に大差なぜ
両社の共通点は増えているが株価評価は全く異なる
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