デイジー・アルマゲールさん(33)は5万ドル(約750万円)の給与ダウンを受け入れると、マティーニで祝った。年間給与が15万ドルのテクノロジー業界の仕事を辞めたのは、1日に12時間働いて燃え尽きたからだ。昨年、別のテクノロジー企業の、これまでほどハードではない仕事に転職すると、以前よりも料理をしたり、運動をしたり、婚約者や飼い犬とリラックスする時間を持てるようになった。「(以前の給与を)稼いでいたときはお金を使う時間がなかった」とニューヨーク在住のアルマゲールさんは話す。「自分の時間を取り戻せて本当に満足している」ここ数年、米国人の離職率は高水準で推移している。多くの人がこれまでよりも給料が安く負担も少ない仕事を選んだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下でキャリアは、人々の生活やアイデンティティーにとってそれまでほど重要ではなくなった。給与ダウンを受け入れたことで、自由に時間を使えるようになるなど給与以外の状況が改善したと言う人もいる。また、そうした人々は充実感が得られる仕事に就いた。
給与ダウンを受け入れた米労働者、満足している理由
給与が安い仕事に転職すれば支出を減らさざるを得ないが、自由な時間が増えたり、仕事と生活のバランスが改善したりすることもある
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