シリアで1日実行された空爆でイランの軍事部門幹部が死亡したことで、イスラエルがイランと公然とした戦闘状態に陥る恐れが生じている。両国間で長年くすぶり続けてきた「影の戦争」が、いかに危険な新段階に入ったかが示されている。イラン大使館領事部が攻撃されたとシリアとイランが主張する今回の空爆を受け、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師とエブラヒム・ライシ大統領は2日、対抗措置を取ると約束した。イスラエルは、空爆を行ったことを確認も否定もしていない。イスラエルのアナリストは、この空爆で外交施設が標的にされたことやイラン指導者が殺害されたことを理由に挙げ、イスラエルがイランおよびその仲間に対して秘密裏に行ってきた軍事作戦が新たなレベルに引き上げられたとの見方を示した。