マツコ・デラックス
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口数が少なくても「また話したい」と思われる人と、冗舌でも「話しにくい」と思われる人がいる。『1秒で気のきいた一言が出る ハリウッド流すごい会話術』の著者である渡辺龍太さんが、好かれる人がさりげなく実践している「たった1つのルール」を教えてくれた。(放送作家、即興力養成講座講師/渡辺龍太、構成/冨田ユウリ)

口数が少なくても
「また話したい」と思わせる人もいる

「また話したい」と思われる人とは、どういう人でしょう? 世の中には、話すのが好きな人もいれば、話すのが苦手な人、無口な人など、さまざまなタイプの人がいますよね。ですが、話す量や話し方のセンスは、会話で好かれることと関係ありません。

 その場で無難に楽しく会話できたからといって、好かれるわけではないのです。秋元康さんの「記憶に残る幕の内弁当はない」という名言をご存じでしょうか。リスクを恐れて社交辞令など無難な会話をしていても、相手の記憶には残らないのです。「不快な気持ちにはならなかったけど、何の話をしていたのかはよく覚えていない」ということになりかねません。一方で、口数が少なくても、周りから好かれて自然と人が集まってくる人もいます。

 では、「また話したい」と思わせる人は話すときにどんなことを実践しているのでしょうか。実は、好かれる会話の傾向を、最近のヒット曲から見て取ることができます。昨年、日本レコード大賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場した人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」。彼らの最近のヒット曲「ダンスホール」や「ケセラセラ」などには、“ある共通点”があります。