要領のいい人が実践している「8割やらない」働き方「8割やらない」ために、やらないことリストをつくろう。やることが減り、目の前のことに集中できるようになるはずだ(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 自分なりにスピードを意識して取り組んでいるはずなのに、いっこうに仕事が終わらない。どうして自分はこんなに要領が悪いのだろう……そんなふうに自分を責めたり落ち込んだりしている人に、本書を勧めたい。

『やることを8割減らすダンドリ術』書影『やることを8割減らすダンドリ術』 飯田剛弘著 大和書房刊 1760円(税込)

 本書の著者、飯田剛弘氏は、大学卒業後、ベンチャー企業に入社した。ここでは「長時間、がんばって仕事をする」「気合と根性でがんばる」をよしとし、長時間勤務が常だったそうだ。

 ところが外資系企業に転職すると、限られた時間で成果を出すことが求められ、「がんばる」だけではうまくいかないことを痛感した。とにかく仕事が多いだけでなく、次から次へと依頼や問い合わせの電話がかかってきて、目の前の仕事に集中できない。この状況に耐えかねた著者は、思い切ってデスクの電話の着信音を消し、電話ではなくメールやチャットで連絡を取り合うことにした。これにより、仕事の質と効率が向上したそうだ。本書ではそんな著者の経験をもとに、やることを8割減らし、残った2割を効率よく進めるための具体的なメソッドが紹介される。

 本書の帯には「要領がいい人は、進め方がうまいのではありません。『自分がやらなくてもいいこと』を決めるのがうまいのです」と書かれている。山積みの仕事を前にして「自分はなんて要領が悪いんだろう」と自信をなくしてしまっている人は、本書を読んで「自分がやらなくてもいいこと」を決め、本当にやるべきことにだけ集中する習慣をつけてはどうだろう。(庄子 結)