中道改革連合の小川淳也代表中道改革連合の小川淳也代表 Photo:SANKEI

迷走を続ける中道改革連合

 時事通信の7月の世論調査で、中道改革連合、立憲民主党、公明党が合流すべきかどうか尋ねたところ、「合流すべきだと思わない」が47.3%にものぼった。「合流すべきだと思う」はわずか11.1%であり、新党にご祝儀的に伴う期待感はほぼ剥げ落ちてしまったことが可視化された。

 中道改革連合は、2月8日の衆議院議員選挙で167議席から49議席に落ち込むという歴史的惨敗を喫した。私はダイヤモンド・オンライン『そりゃボロ負けするわ…中道改革連合が若者にソッポを向かれた納得の理由』で、「何もしない護憲派」が若者離れを引き起こしたと論じた。

 中道改革連合は小川淳也代表のもと、選挙に惨敗したことの総括に入ったが、その後の国会での動きを見ると、迷走を続けている印象が強い。

 6月以降の国会では、高市早苗首相の陣営が自民党総裁選や衆院選で対立候補の中傷動画を作成・拡散したとする週刊誌報道をめぐり、中道改革連合が追及の先頭に立った。

 ところが、報道の一部に時系列上の疑義が生じ、動画の存在そのものが揺らいでも、審議は空転を続けた。物価高対策や経済安全保障が後景に退き、根拠のあやふやな疑惑に国会の時間が費やされる姿に、世論の視線は冷ややかだ。

 結党からわずか数カ月で、なぜここまで迷走するのか。

 これは小川淳也代表個人の力量の問題ではない。中道改革連合という枠組みが、結党された瞬間から抱えていた構造的矛盾の帰結だろう。

立憲民主党と公明党が手を組んだ理由

 そもそも、立憲民主党と公明党という支持基盤も歴史も異なる二党が、なぜ手を組んだのか。出発点にあったのは、二人のトップの異なる思惑だった。

 立憲側で連携を主導した野田佳彦氏は、自らを「中道から穏健な保守」と位置づけてきた。憲法9条についても「自衛隊の存在を明記すべきだ」と明言する改憲派である。

 野田氏にとって公明党との連携は、立憲民主党を党内に残る観念的な護憲・平和主義から引き離し、安全保障の現実を引き受ける中道政党へと脱皮させるためのものだった。