関西スーパー争奪戦にオーケー参戦H2Oは関西スーパーの経営統合を表明。だが、わずか3日後にオーケーが買収に名乗りを上げた Photo:JIJI
首都圏を中心に展開するスーパー「オーケー」の創業者で会長の飯田勧氏が4月2日、亡くなりました。オーケーは、関西スーパーマーケットを巡り、H2Oリテイリングと争奪戦を繰り広げたことでも話題になりました。2021年9月7日に公開した有料会員向け記事を、1カ月の期間限定で無料公開します。全ての内容は初出時のまま

関西地盤の老舗スーパー、関西スーパーマーケットを巡る争奪戦が勃発した。阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが関西スーパーと合意した経営統合に、株式公開買い付け(TOB)の実施方針を表明して割って入ったのが、首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)だ。百貨店とスーパーによる異例の対決構図はH2Oに分があるようにもみえるが…。(ダイヤモンド編集部編集委員 名古屋和希)

関西スーパーの買収合戦が勃発
首都圏の雄、オーケーがTOBで名乗り

 関西地盤の老舗スーパー、関西スーパーマーケットを巡る争奪戦の勃発だ。

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと関西スーパーは2021年8月31日、経営統合に合意したと発表していた。

 そこに割って入ったのが首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)である。関西スーパーに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施する方針を9月3日に表明したのだ。

 百貨店とスーパーによる異例の対決構図。相思相愛のH2Oがリードするようにもみえるが、実は「泣きどころ」もある。