子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。
子どもの好き嫌いは防衛本能なので、認めていい
食べられるものは自然と増える
子どもに食べ物の好き嫌いがあるのは本能です。すっぱいものとにがいものが嫌いな子が多いのは、すっぱいものは腐っている可能性があり、にがいものは毒が発生している可能性があるからです。
子どもは経験が少ないので、見た目で食べ物の危険性が判断できません。そのため、無意識のうちに酸味や苦味を拒否するのです。
つまり、なんでも食べようとしない子は、防衛本能が高い子だとも言えるのです。そう考えると、子どものうちに好き嫌いをなくすことにこだわるのは、子どもの本能に逆らっているといえないでしょうか? 親が神経質にならなくても、大人になるにつれて自然に食べられるものも増えていきます。
子どもが安心する
特定のものがまったく食べられない大人もいますが、それで人生に大きなマイナスがあるかというとそれほどでもないでしょう。
※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。