「音痴の人あるあるは?」で出てきた秀逸な回答は…。
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

「音痴の人あるあるは?」で出てきた秀逸な回答・ベスト1Photo: Adobe Stock

「実体験」は面白い

 大喜利の回答は、もちろん頭の中で考えます。
 しかし、やはり、「実体験」ほど面白いものはありません

〈お題〉
「音痴の人あるあるは?」選手権

というお題で考えましょう。そのベスト回答は、

回答
 家で一人で歌っているのを録音し、
 あとで聞き直すと落ち込む

 というように、「本当にやってみたこと」にすると、かなりいい回答です。
 一度でもやってしまえば、回答に体重が乗ります。だから、ウケます。
「そこまでやったのかよ!」
 と、周りからつっこまれるようなものは、特に評価が高いです。

 とはいえ、そういった実体験がなくても、面白い発想は出せます。
 テレビ番組やCMを見ながら、家族や友達と「これって〇〇だよね~」と言い合っているようなことが素材になります。

「あの人、整形したよね~」
「あの人、ヅラだよね~」
「この商品、誰が買うんだろうね~」

 というようなレベルで十分です。

 こういう「いじわる」なことを、自由に頭の中で考えてもいいんです。
 別に、実際に相手を目の前にして、「お前は整形だ!」と言っているわけではありません。ただの「思考実験」です

 だったら、少しいじわるな人になりきってみるのも、いいですよね。
 そう、大喜利では、「いじわるな視点」が強いのです

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

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日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。