経済復活を目指す中国は世界中に安価な製品をあふれさせつつあり、20年余り前に世界の製造業を席巻した「チャイナ・ショック」の続編を数兆ドル規模で引き起こしている。だが今回、世界は反撃に出ている。 米国と欧州連合(EU)は中国製の電気自動車(EV)や再生可能エネルギー関連機器に対し、貿易障壁を引き上げると警告している。今回はブラジルやインド、メキシコ、インドネシアなどの新興国もこの輪に加わり、鉄鋼やセラミック、化学製品など、ダンピング(不当廉売)の疑いがある中国製品に狙いを定めている。