ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

どうやって退職願を叩きつけるか

 私は入社してすぐ、5000万円を10年で貯めて早期リタイアする、と決意しました。そのためには、単純計算で年間500万円の貯金が必要です。生活費もあるし、そもそも年収をはるかに超えているので、このままでは無理な話。

 そこで、まずは収入を整理しました。もらえる給料は手取り20万円弱。ボーナスが4か月とすれば、トータルで300万円ほどとなります。

 次は、ここからどう支出していくべきか。学生時代の生活の経験などから、月4万5000円を生活費に充てることにしました。すなわち、月15万円ほどは貯金とします。生活費があまりにも低すぎるのですが、当時は会社の寮のようなところで生活しており、家賃がほぼかからなかったためです。これだけは、会社に感謝しています。

 もしここで家賃を5万円、6万円と払っていたら、この計画は困難なものになっていました。ここで家賃を抑えることの大切さに気づいた私は、今でも家賃が月2万円台の家に暮らしています。

 貯金は毎月15万円、ボーナスからは全額の35万円×年2回と想定し、年間貯金目標は250万円。しかし、それでも10年で2500万円しか貯まりません。そこで、複利的運用をして、それを足しにしようと思いました。

目標があれば、少しは前向きになれる

 その後も猛烈に調べ続け、アパート以外にも株で運用しようと考え、逆算した結論として想定利回りを年15%に定めました。手段は何でもよし。

 今思えば、年利15%など安定して取れるはずがないのですが、とにかく10年間はこれを取っていこうと思っていました。その後リタイアしたら5%に下げる、と。めちゃくちゃですね。(笑)かくして私のアーリーリタイア計画は完成しました。

 とにかく、これを粛々と進めていけば10年でブラック企業ともおさらばできるはず! 要点を整理すると、当面やるべきことは2つ。

① 生活費を月4万5000円に維持
② 年利15%で運用する

 突っ込みどころは多いけど、具体的な人生の目標ができました。ブラック企業に迷い込んで人生真っ暗の中、遠くにかすかに見える光です。とにかく光の差すほうへ、つまずいても転んでも進め、進め……。

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)