米ペンシルベニア州モリスビルの廃棄物処理場では、焼却されたごみを作業員が産業用機械に投入する。そこで金属は分離・選別され、その後、水で洗浄される。ご褒美は大量の硬貨だ。燃料への再利用を目的としたごみ焼却場を運営するリワールドによれば、米国人は年間6800万ドル(約105億円)相当の小銭を捨てている。同社はその「宝探し」をしている。7年前から始め、これまでに少なくとも1000万ドル相当の硬貨を回収した。多くの米国人にとって、硬貨はがらくた同然だ。バスやコインランドリー、料金所、パーキングメーターは現在、クレジットカードやデビットカード、モバイル決済に対応している。現金を使うことはむしろ面倒になっている。だが、小銭を持ち歩くのは割に合わないことが多い。1980年当時の米25セント硬貨の購買力は、現在の1ドルとほぼ同じだった。
米国で捨てられる小銭 年間105億円分にも
米国人にとって硬貨はがらくた同然?
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