最も健康的なポップコーンの食べ方は?
クリーブランド・クリニックによれば、「エアポップ製法でつくるポップコーンは油を使わないので、最も健康的な調理法だ」と言いいます(*11)。また、コンロで油を使ってポップすれば、ヘルシーな脂肪を食事に加えることもできるとのこと。その際の油は、クルミオイルやアボカドオイル、キャノーラ油、エクストラバージンオリーブオイルなどを選ぶのがおすすめとしています。
ウォルシュ氏もこの意見に同意します。
「最も健康的なポップコーンの調理法は、油やバターを使わず、塩分も最小限に抑えたエアポップ製法です。最近ではエアポップ製法のものに迫るほどの栄養成分を袋入りポップコーンも市販されています」
栄養表示をよく確認することは大前提となりますが、3カップのプレーンなポップコーンのカロリーは約100キロカロリーで、後から添加しない限りナトリウムや脂肪は含まれていないということを目安として覚えておくとよいでしょう。
ちなみに自宅で調理するポップコーンに味つけをする場合は、ホットソースやバルサミコ酢、ハーブやスパイス、ピーナッツバター、シュレッドチーズなどが同クリニックからのおすすめです。
注意:電子レンジでつくるタイプや、典型的な映画館にあるようなポップコーンはあまり健康的ではないことも…
電子レンジでつくるポップコーンには、塩分や香料が多く含まれ、化学物質が含まれていることも少なくありません。「店頭で販売されている包装されたポップコーンを食べるときは、必ず栄養成分表示と分量を確認してください」とウォルシュ氏。
映画館でよく提供されるポップコーンのカロリーは、400~1200キロカロリーです(*12)。サイズやトッピングにもよりますが、それでも1200キロカロリーはスナックとしては少量ではないはずです。
ポップコーンに「食べ過ぎ」はないのか?
厳密に言えば、どんなものでも食べ過ぎる可能性は否めません。しかしながら実際ポップコーンの場合、「この食べ物の特性上、食べ過ぎることは難しいでしょう」とウォルシュ氏は言います。
ポップコーンは空気を多く含みフワフワしています。“かさ”が多くいため、1、2カップで満腹になってしまうことも…。ウォルシュ氏は、「バターや塩などがたっぷりかかっていない限り、2、3人前ぐらいまでなら健康に悪いということはありません」と言います。そして、こう続けます。
「ポップコーンを食べるときは、トッピングを加えた場合の総カロリーをチェックしておくとよいでしょう。バターやフレーバーオイルのようなトッピングのカロリーは、あっという間に増えてしまいますので」
ただし、ポップコーンは炭水化物であることもお忘れなく。糖尿病の人など、炭水化物の摂取量に気をつけなければならない人は、ポップコーンの分量にはさらなる注意が必要であることは確かです。
【脚注】
*1:HARVARD SCOOL OF HEALTH
*2:Dietary Guidelines for Americans
*3:PennState Extension
*4:Journal of the American Academy of Nutrition and Dietetics
*5:Journal of the American Academy of Nutrition and Dietetics
*6:MAYO CLINIC
*7:MAYO CLINIC
*8:U.S. Department of Agriculture
*9:Journal of the American Academy of Nutrition and Dietetics
*10:American Chemical Society
*11:Cleveland Clinic
*12:CENTER FOR Science IN THE Public Interest
Text by Erica Sweeney
Translation & Edit / Ryutaro Hayashi(Esquire)
From: Men's Health US