シックスパックの腹筋を生み出すのは、そう簡単ではありません。新たな筋肉をつくり出すためには、少なくとも3週間から12週間は必要です。食事とエクササイズが腹筋に及ぼす影響について解説します。美しく腹筋を作るためのガイダンスと効果的なトレーニング法もご紹介します。
シックスパックに割れた腹筋…それは、アーサー王ではありませんが、「願いをかなえる神秘の聖杯」とでも呼ぶべき究極のゴールです。
当然のことながら、それは一朝一夕に成し遂げられるものではありません。腹部に刻まれた彫刻のような陰影を目指し、何カ月にもおよぶ過酷な食事制限に耐え抜き、重いウエイトを何度も持ち上げなければなりません。腹筋が現れるのを辛抱強く待つ間、「いつまで続けなければならないのだろう…」といら立つこともあるでしょう。
ウエイトトレーニングの経験を積んできたベテランであれば、肉体改造がどれほどの時間を要するものであるのか、身をもって知っているはずです。新たな筋肉をつくり出すためには、少なくとも3週間から12週間は必要です。そう、少なくともです…。
また、健康的に(そして持続可能な形で)体脂肪を落とすのであれば、1週間に約0.5~1kgの減量が目安となるでしょう。目に見える筋肉を手に入れるためにも、やはり同等の時間がかかります。
NYのトレーニングジム「Beyond Numbers Performance(ビヨンド・ナンバーズ・パフォーマンス)(*1)」のオーナーであるカート・エリス氏(C.S.C.S.)は、「体脂肪を落としながら筋肉量を増やしていくことで、体脂肪率を安定して減らすことができます」と言います。さらに、「多くの人が憧れる引き締まった肉体を手に入れるためには、10パーセント前後の体脂肪率を目指さなければなりません」とエリス氏は強く言います。
体脂肪率を下げるのに、どれだけの時間が掛かるのでしょうか?
そこには、複数の異なる要因が関係します。まずはスタート時点における本人の状態が影響し、どのようなトレーニングや栄養管理を行うのかも大切です。腹筋を鍛えると言っても、「ただ腹筋運動だけを延々と続ければいい」という話でもありません。「そこには、数々の要素が絡んできます。しかし、あなたの食習慣や栄養状態は絶対に無視できません」と、エリス氏は栄養管理の重要性を強調します。
今回はシックスパックに割れた腹筋をつくるのに必要な時間とともに、より早くゴールに到達するためのヒントを紹介していきましょう。