ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。
投資で失敗した知人の「ある特徴」
私は貯金を始めた2003年からさまざまな株本を読んで勉強しています。それでも、「常に自分の手法を疑いまくってちょうどいいくらい」と思っています。
実際、ある手法に傾倒した知人が何人かいるのですが、みな失敗してしまいました。
彼らの特色として「異常な自信家」であることが挙げられます。「ナントカがこうなったから、絶対上がるねん!」「アレコレがこうだから、絶対売りやねん!」などなど、なぜか「絶対」という言葉をよく使っておりました。何かの本やサイトに書いていたことを妄信してしまったのでしょう。まあ、「絶対」仕事辞めるマンが言うのも何ですが。
彼らは、予測が当たったときは狂喜乱舞します。これはいいのですが、問題は外れたとき。落胆しつつも「予想外の売りが来た」などと説明する傾向にあります。絶対当たるはずの予測モデルが外れたなら、本来はモデル自体を修正するべきです。なのに、なぜか株価や市場のほうを否定するのです。
そして、ある時期を境にピタリと連絡がなくなります。負けが続いちゃったんですね……。別件で会った時に「最近、株はどうですか?」と聞くと大変微妙な表情になり、あまり触れてほしくなさそうなご様子。投資手法を見直すというよりは、投資自体をやめてしまっておりました。
「損しない」ためにたいせつなこと
やはり、頑固過ぎるのはよくないです。先に述べたように、自分の考えをなかなか修正してくれないんですね。「そんな株の打ち方は危ないぞ」「もっと安定した分散を……」と言っても聞く耳を持ちません。「でも、でも!」「だって、だって!」と自己正当化に走ってしまいます。株価の未来予測なんてフワフワしてランダム性の強い世界、常に自分の手法を疑いまくってちょうどいいくらいだと思います。
本は本、理論は理論、仮説は仮説です。まずはすべてを疑いながら読み、自分の考えを内省し疑うこともやめず……。それでもなお残る投資哲学を身につけていけば、それなりにまっとうな道を歩めるのではないでしょうか。
「投資の神様」と言われるバフェット氏でも、いくつも失敗はしておられます。「完璧な理論などありはしない」と肝に銘じて投資の勉強をしましょう。
(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)