ロシア首都モスクワの裁判所は23日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)の勾留に対する不服申し立てを退けた。米国籍のゲルシコビッチ氏は1年余りも拘束され裁判を待っているが、少なくとも6月30日まで刑務所に収容され続けることが決まった。ゲルシコビッチ氏はスパイ容疑で拘束されているが、本人、WSJ、米政府は容疑を断固として否定している。米国務省は不当拘束だと認定しており、これは政府が釈放に向けて尽力することを意味する。裁判所はこの日の非公開審理で、記者を6月30日まで勾留するという下級審の判断を支持した。この決定を受けて、WSJは声明で「エバンが1年余りもロシア政府に不当に拘束されていることは言語道断だ」とし、「エバンはずっと前に自由になるべきだった。われわれは米政権に対し、解放に向けて全力を尽くすよう強く要請する」と述べた。
WSJ記者の勾留不服申し立て、ロシア裁判所が退ける
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