中古マンションは不確定事項が少ない
また、人間で言う血管にあたる、給排水管についても、中古物件は危険だと切り捨てるのはよくないでしょう。目に見えない給排水管は、表面的なリフォームでは直せないため、マンション全体の管理組合によるメンテナンスが必須になります。通常では築20年程度経過した際の大規模修繕でメンテナンスが施されるため、中古だから危ないと決めつけるのは得策ではありません。
ですから、「築年数が古いマンション=すべて古臭い」ではないことを意識しておくといいでしょう。また、中古マンションならではのいい点もあります。新築マンションはこれから建つ物件を検討し購入すること(竣工前購入)がほとんどですが(完成後に販売される竣工後販売物件も一部あります)、中古マンションは既に建っている物件であるため、そこの住民の暮らし方、実際の眺望、日当たり、風通しを購入前に確認することができます。
そしてもちろん、新築から時間が経っているので、その時点までどのような管理が行われているのか、今後どのような計画が立っているかなどもわかります。そういった観点では、ある意味これから建つ物件を手に入れるより、既存のものを買ったほうが、リアルな情報を得られるという観点では、リスクが少なく安心であるとも言えます。