元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【資産8億円の元消防士が明かす】63歳の今、生活費として年1回引き出す「驚きの金額」Photo: Adobe Stock

早期退職後13年で
前年比マイナスは2年だけ

すべての生活費を配当金から捻出している分、すべてを投資に回している人より資産増加ペースは落ちますが、それでもおおむね毎年資産が膨らんでいます

この13年のうちに、前年比がマイナスになったのは、2018年と2020年の2年だけです。

2018年は株式市場全体の値動き(地合い)こそ悪くなかったものの、たまたま私の保有株が全体的に値を下げてしまいました。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの銘柄の株価が低迷したためです。

生活費として年1回
1500万円を引き出す

分散投資している分、パフォーマンスは基本的に日経平均株価などの指数と連動しがちです。  

生活費については、いまは年1回1500万円を引き出し、それを1年の生活費としています。

49歳で消防士を辞めたときは、その時点の年収と同じ800万円を引き出していましたが、その翌年には「もう少し引き出しても余裕があるな」ということで1000万円に増額。

そして、しばらくして「まだ使えるな」と、現在の1500万円まで年間生活費を増やしたのです。

年収2400万円の暮らしを
株の配当金だけでまかなう

手取り年収1500万円の会社員というのは、とくに私が住んでいる町にはほとんどいないでしょうし、都会でもなかなかいないのではないでしょうか。

手取り年収1500万円ということは、額面で年収2400万円くらいになりますからね。

贅沢をしないので
お金を使うのに苦労……

正直なところ、年1500万円を使うのはけっこう苦労します。

食品や日用品の多くは優待品でまかなっていますし、ほとんど贅沢をしないので、使い切れないのが正直なところです。

お金の運用は私が担当、お金を使うのは妻が担当ですね(笑)。

※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。