元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
49歳で早期退職を
決意したワケ
田舎の公務員が49歳という中途半端な年齢で早期退職するケースは、ほとんどありません。上司からは引き止められもしました。
ですが、退職しても金銭的に困らず、かつ望んでいない異動辞令が出たのですから、私としては退職届を撤回する理由が見当たりませんでした。
その後、2012年に民主党政権から自民党政権に戻ると、大規模な金融緩和を主軸とした安倍晋三首相(当時)による経済政策「アベノミクス」により、日経平均株価が上昇。それにともない、私の保有資産も順調に増えていきました。
株の配当金だけで生活
2014年には、ようやくリーマン・ショック直前の資産を超えることができました。資産の回復に6年ほどかかりましたが、アベノミクスには本当に助けられました。
そうして60歳を超えたいままで、専業投資家として株の配当金だけで生活してきました。
かつて公務員だった頃に加入していた共済年金制度(2015年10月に廃止されて厚生年金に一本化)の名残りで、62歳からは年金の一部の支給も始まっています。
年金は全額お小遣い
共済分の年金は年間約100万円。65歳になれば国民年金分が加算されて年間約180万円が支給される計算です。
ふつうは年をとって仕事を辞めれば収入が減るのが当たり前ですが、私の場合、毎年増えています。
生活費は株の配当金から捻出すると決めているので、年金は全額お小遣いに充てることができます。年180万円は、生活費としては足りなくても、お小遣いとしては十分な額ですよ。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。