過去のことで悩むのはダメなこと?
精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。現在はメールでのカウンセリングを中心に活動しながら、2021年より、悩みを抱える方たちに「気づき」を得てもらうことを目的としたTwitter(現X)での発信を開始する。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数ヵ月待ちの超人気カウンセラー。著書に『あなたはもう、自分のために生きていい』『悪いのは、あなたじゃない』(ともにダイヤモンド社)などがある。
X(旧Twitter) @Poche77085714 Instagram @poche_counselor
いまだに悩んでしまうほどのことが
過去にあったということ。
それほど傷ついたということ。
そんな過去を抱えながら
よく今日まで生きてきたと
自分をほめてあげていい。
過去に執着するのは
心の傷が癒えてないから
「まだそんな昔のことを言っているの?」「過去に執着しすぎ」と言われることがあります。
でもこれは、過去に執着しているのとは違います。
心に深い傷を負い、その傷がまだ癒(い)えていないだけです。
傷を癒やすには、自分の気持ちを
誰かに聞いてもらおう
もしあなたもその一人だとしたら、誰かに自分の気持ちを聞いてもらってください。
過去に縛られて苦しいと感じるなら、もっともっと聞いてもらってください。
何度も話を聞いてもらううちに、つらい過去が少しずつ整理され、心の傷が癒えて、だんだんと昔のことが口から出なくなりますから。
過去のことを
「忘れられなくたっていい」
「過去は忘れて前に進むべきだ」と言われることがあります。
そんなふうに言われると、忘れられない自分がイヤになったり、苦しくなったりすることもあります。
でも、そんなときこそ、「別に忘れられなくてもいい」「言うほど簡単なことじゃない」と自分の味方になってあげてください。忘れられたらどんなにラクだろうかと思っているのは、あなた自身のはずだからです。