あえて、数字や固有名詞を使わないほうがいい場合は?

 なお、この項目では「数字や固有名詞を使おう」とお伝えしてきましたが、最終的に人に伝える段階では、あえて数字や固有名詞を使わないこともあります。

 たとえば、細部を語りすぎると全体像を把握しにくくなることもあれば、相手がその固有名詞を知らないなら、使用を控えたほうがいいケースもあります。
 また、抽象度を高めてやり取りしたほうが、アイディアなどが出やすい場合も。

 いずれにせよ、それらは本書のSTEP3の「伝え方」に該当する部分です。「伝え方」を考える前に、自分の頭の中では、一旦、伝えるべき内容の具体化を終えて、情報の取捨選択やアレンジをしやすくしておきましょう。

*本記事は、山口拓朗著「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」から、抜粋・編集してまとめたものです。