終わらぬ米インフレ退治、家賃高止まりが原因Photo:Mario Tama/gettyimages

 今年に入って米国のインフレ鈍化の進行は停滞しているが、 いずれ利下げを実施する 連邦準備制度理事会(FRB)の方針は変わっていない。FRBは住居費上昇が鈍化し、最終的にインフレ率をFRBの目標である2%に押し下げるとみているからだ。

 問題はその鈍化をすでに1年半待ち続けているが、まだ到来していないことだ。単に遅れているだけかもしれないが、一部のアナリストは、住宅市場のダイナミズムが変化し、今後も鈍化しないことを懸念している。もしそうなれば、金利引き下げの根拠が大いに薄れてしまう。