毎年30人新卒入社の採用実績を誇る、東北ナンバーワン売り上げのリフォーム会社

――東北エリアのリフォーム会社でナンバーワン売り上げを誇っているそうですね(『リフォーム産業新聞』調べ)。

小野 おかげさまで14年間、東北1位を維持し続けています。

 当社は戦前に創業した会社で、石炭卸販売や建材の販売を経て1998年からリフォーム業を始めました。後発でしたがお客さまの支持を着実に獲得し、成長してきました。今では福島だけでなく、仙台や東京、宇都宮などに14のショールームを構え、事業を拡大しています。

毎年30人新卒入社の採用実績を誇る、東北ナンバーワン売り上げのリフォーム会社代表取締役社長・小野浩喜氏。1964年生まれ。2級建築士。慶應義塾大学商学部卒業後、建設会社で施工管理を手がけ、94年オノヤ商会(現・オノヤ)入社。96年専務、2011年代表取締役社長就任。

――お客さまから人気を集める理由は?

小野 「ライフスタイル提案企業」として、お客さまに上質で心豊かな暮らしをご提供できているからだと思います。

 以前、当社は新築住宅を扱っていたのですが、やめました。新築は高過ぎて、お客さまの要望に応える暮らしをなかなかご提供できないからです。予算が足りずに理想を諦め、家に合わせた暮らしをしているケースは少なくありません。

 しかし、中古住宅をリフォーム、リノベーションし、好みの間取り、家具やインテリアをそろえれば、お客さまの理想の暮らしに合った家を新築よりも低価格で実現できます。そこで現在は、リフォーム、不動産、インテリアの三つの事業を展開し、それを掛け合わせたサービスを行っています。それが評価されているようです。

――具体的にはどのようなサービスを?

小野 リフォームは複数ブランドを採用する戦略で、三つの専門店ブランドがあります。まず「365リノベ」は、住宅から探している方向けの事業。中古物件探しからお手伝いし、お客さまの好みの形にリノベーションし、インテリアの販売までワンストップで提供しています。ジャパニーズモダンやフレンチ、スローカフェなど六つの基本的なデザインテイストを用意し、そこからカスタマイズしていくスタイルです。

 他の二つは、持ち家をリフォームしたいお客さまを対象としています。「ONOYA」は間取りを変えるような規模の増改築の専門店。「ラクイエ」は水回りのリフォームの専門店です。