米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン氏をはじめとする大手銀の最高経営責任者(CEO)らは、米銀の資本規制強化案を巡り米連邦準備制度理事会(FRB)に強硬姿勢を取ってきたが、こうした戦術が実を結びつつある。事情に詳しい複数の関係者によると、FRBと米連邦預金保険公社(DFIC)、米通貨監督庁(OCC)は大手銀について資本増強を義務付け、約20%の増額を求める内容の提案を行っていたが、大幅に修正する方向に向かっているという。資本規制強化案では、JPモルガンやゴールドマン・サックスのような大手銀は、業務で生じる可能性のある損失に見合うような自己資本の増額を求められているが、上積み額は当初の提案の半分程度になるとみられる。
米銀大手、資本規制強化案の見直しを勝ち取りか
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