欧州の捜査当局は、戦略的インフラに対する妨害とみられる最近の行為に関し、ロシアが関与した形跡が多くあるとの見方を強めている。ただ、その対応については苦慮している。海底ガスパイプラインやインターネット回線の切断、鉄道網の寸断といった攻撃に関しては決定的証拠がないことが多いため、こうした脅威への対応は困難を極めるという。また大規模な事案では商船や漁船などが関与したケースもある。ただ、これらの船舶がロシア当局と直接的なつながりがあることもほぼないと捜査当局者らは話す。欧州各国政府は、より規模が小さい事件ではロシア人やロシア政府の代理組織を告発し、同国がハイブリッド型の攻防戦を繰り広げているとの批判を強めている。だがロシア政府が具体的な攻撃に関与したと非難するには至っていない。
欧州インフラへの妨害、ロシア関与疑うも対応に苦慮
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