人気ビデオゲームは「永遠のシリーズ」と呼ばれることがある。この表現は確かに、そうしたゲームの幾つかで続編が出るまでに長い時間がかかることをうまく言い表している。ゲーマーたちは、10年余り前に「グランド・セフト・オート・シリーズ」の最後の作品が発売されて以来、同シリーズの次回作を心待ちにしてきた。発売元のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアが2年前の長期見通しで、今年3月に終わった会計年度に同シリーズの次回作が発売される可能性があることを強く示唆して以来、投資家らはゲーマーの熱気を上回るほど次回作を待望してきた。2年前の見通しが実現しなかったのは明らかだ。同様に、同社が昨年に改定した見通しで示唆していた2025年度の発売も、実現しないだろう。テイクツーは16日、今年度のネットブッキング(商品・サービスの正味販売額)が約56億ドル(約8700億円)になるとの公式見通しを示した。終わったばかりの前年度からは5%増だが、同社が当初見込んでいた「80億ドル超」を大きく下回る。予想の一部としてテイクツーは、「グランド・セフト・オートⅥ」の発売が2026年度に当たる2025年秋になると明らかにした。