金の魅力、制裁懸念の国も引き寄せILLUSTRATION: EMIL LENDOF/THE WALL STREET JOURNAL, ISTOCK

 金(ゴールド)が輝いている。世界の中央銀行の地政学的なヘッジ需要を背景に、その輝きは続くかもしれない。

 金価格は足元で1トロイオンス当たり2400ドルを超え、過去最高水準で推移している。不穏な世界情勢に対する一般的な懸念だけでは、相場の力強さを説明することはできない。金は今週、イランの大統領が死亡したことなどを受けて買われたが、すでにこの2年間で価格は大幅に上昇してきた。2022年末からの伸び率は33%に達する。