米俳優スカーレット・ヨハンソンさんを担当するハリウッドの大物エージェント、ブライアン・ラード氏は先週、米新興企業オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)に緊急の電話をかけ、答えを迫った。君は一体どういうつもりだ?生成AI(人工知能)ブームに火をつけたオープンAIは、2013年の米映画「her/世界でひとつの彼女」でAIアシスタントの声を演じたヨハンソンさんを何カ月も口説いていたが、良い返事をもらえなかった。昨年9月、ヨハンソンさんは新しいアシスタント機能の声に協力してほしいという同社の申し入れを断った。アルトマン氏は諦めなかった。同氏は5月半ば、大手芸能エージェンシー、クリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)の共同会長であるラード氏にメールを送り、ヨハンソンさんが考え直すことはできないかと尋ねた。このやり取りを知る関係者は、アルトマン氏が彼女に今取り組んでいるものを見せたかったという。だが双方は会合の日取りを決められなかった。
米俳優ヨハンソンさんがオープンAIに抗議、合成音声で広がる波紋
スカーレット・ヨハンソンさんの声巡る騒動 生成AI時代、アーティスト作品の使われ方に懸念
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