誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
決断するのに
勇気は必要?
今日は「決断する勇気」についてお話したいと思います。
アテクシ自身、いろんな決断をするとき、傍から見ると思い切った決断をすんなりしていることがあるらしく、「勇気があるね」みたいに指摘されることがあるんです。
では、なぜそんなにすんなりと決断できるのか? 逆説的ですが、なにかを決断するときに、勇気を必要としないからなんですね。
心理的な負担が
少ないほうを選ぶ?
多くの人は、なにかを決断するとき、心理的な負担が少ないほうを選びがちなんですよね。
心理的な負担が大きな決断というのは、その心理的負担に見合った価値があるかどうかを検討したりするので、結局は選べないことも多いんです。
再びアテクシ自身の話をすると、自分がゲイであることをカミングアウトするかどうかは、人生が大きく変わるかもしれないので、本来は大きな勇気が必要だと考えられがちです。
けれど、わりとさらっとカミングアウトできたんです。それはなぜかというと、決断する基準が明確だからです。
決断するときに
たった1つの基準とは?
その決断の基準とは、「後悔しないこと」。つまり、いつも後悔しないほうを選ぶと心に決めているので、すんなりと決断できるんです。
より心理的な負担が少なくてラクな選択肢ではなく、より後悔しないほうを選ぶ。だから、カミングアウトでも、告白でも、思い切った決断をさらっとできちゃうんです。
なにかを決断するときは、自分が後悔しないほうを選ぶということに尽きるんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。