近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「家を買おうと思っていたけど、今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏による住宅購入に関するオリジナルコンテンツを配信する。

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プロが教える「避けたほうがいいマンション」の特徴

 中古マンションの売買は住宅購入の主要選択肢となっています。中古マンションを視野に入れることで、選択肢は大幅に増えるため、私個人としてもぜひ一度は検討してほしいと思います。

 ただ、選択肢が多いがゆえに落とし穴も多くなるのが中古マンションです。そこで今回は注意したほうがいい物件のポイントを3つお伝えします。

1.エレベーターのない4~5階の物件

 6階以上の物件は必ずエレベーターをつけましょうと義務づけられていますが、5階以下のマンションだとエレベーターは義務ではありません。

 1~2階の部屋であれば、生活には困らないですが、3階、4階、5階となってくると当然その利便性は悪くなっていきます。自分が若いうちはいいですが、年老いていくと同時にそのデメリットは大きくなっていくでしょう。

 また、今後高齢者が増えていくという社会的背景を考えると資産性の面でもマイナスは大きく、売りたいのに買い手が見つからない状況が続いてしまう可能性は高いです。よほどの理由がない限り、避けたほうが賢明でしょう。