2.修繕積立金が少ない

「マンションは管理を買え」とよく言いますが、その代表例が修繕積立金です。修繕積立金をデメリットとして考えてしまう人もいますが、むしろ逆です。

 修繕積立金を適切に設定し、管理できている物件は居住性と資産性の両方でいい状態が保たれます。修繕積立金の目安としては「1平米あたり200~250円」を切っているマンションは注意が必要です。

 もちろんフロアによって修繕積立金の費用も変わってくるのであくまで目安ですが、1平米あたり200円を下回る場合は必ず理由を確認しましょう。

 新築マンションの場合でも、月々の支払いが少ないことをアピールするために修繕積立金を低く設定することがありますが、ほとんどの場合、修繕積立金は適正値まで上がります。ただ、その後住民との折り合いがつかずに修繕積立金の金額を上げきれないケースも存在するので、基準とあわせてチェックしましょう。

3.管理費が高すぎる

 管理費は修繕積立金と逆の考え方が必要です。修繕積立金は未来のためのお金ですが、管理費は現在のためのお金です。管理費が高すぎる場合は、穴が空いたら塞ぐのような感覚で、行き当たりばったりの管理になっていることが多いですから注意が必要です。

 管理費の基準も「1平米あたり200円~250円」が目安です。タワーマンションなど、高級な設備がついているために管理費が高くなるケースはありますが、マンションの規模がそこまで大きくないのに大規模マンション並みの管理費がかかっている場合は理由を確認するのがいいでしょう。

 管理費は言い換えればランニングコストですので、物件にあった適正値かどうかは意識できるといいでしょう。

 ここまで、3つの特徴を挙げてきましたが、目安を知っておくと物件選びの効率が爆発的に上がります。ぜひ覚えておいていただけると幸いです。