近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「家を買おうと思っていたけど、今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。
そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために『住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏による住宅購入に関するオリジナルコンテンツを配信する。
プロが教える「買うべきでないマンションの特徴」
中古マンションの売買は住宅購入の主要選択肢となっています。中古マンションを視野に入れることで、選択肢は大幅に増えるため、私個人としてもぜひ一度は検討してほしいと思います。
ただ、選択肢が多いことで、落とし穴が多いのも中古マンションです。今回は注意したほうがいい中古マンションのポイントを3つお伝えします。
1.管理状況が悪い
「マンションは管理を買え」と言われるほど、重要なのが「マンション管理」です。戸建てであれば、自分に資金さえあれば好きなタイミングで修繕などが行えますが、マンションはそうではありません。少し気になっているところがあっても、自分だけでどうにかすることはできないのです。
「そんなのは管理会社に任せておけば大丈夫」と思われるかもしれませんが、管理会社が仕事をしていなかったり、マンション側が費用を抑えるためにあまりいい管理会社を使えていないなどの理由で、管理がずさんになってしまうケースはあります。
こういった管理状況は簡易的ではありますが内見時にも確認することができます。たとえば、
・駐輪場が汚い
・ゴミ捨て場が汚れている
・共用部の電球が切れている
など、荒れているようでしたら、あまりいい管理はできていないかもしれません。管理の一番の仕事は壊れているものをしっかり直したり、整理することです。それができていないようであれば、要注意です。
なお、いい管理ができている物件は、「資産性」と「居住性」の両面においてプラスの価値を生み出すことができます。たとえば、時代に合わせて宅配ボックスを設置できるなどがそうでしょう。こういった前向きの管理にまで意識が向いているマンションは住みやすく、価値も落ちづらい傾向にあります。
どんなに部屋がよくても共用部が残念だとストレスは溜まりますから意識しておくといいでしょう。中古マンションは、新築と違ってすでに管理状況が確認できるのが大きなメリットなので、しっかりとチェックしてみてください。