深い孤独を抱える米国人が増えている。デジタルでのつながりは増えたが、人と人が直接つながる機会は少なくなった。その働き方は孤独感を一層深いものにしている。ニック・スカルダさん(29)は生活のため、カリフォルニア州サンディエゴで物流と事務管理の仕事を掛け持ちしている。物流の仕事では数年働いてようやく友達が一人できた。事務の仕事では同僚にあいさつはするが、知り合いと呼べる人はいない。「多少のむなしさを感じるというか、どこにも属していないような気がする」とスカルダさんは言う。二つの仕事をこなすとへとへとで、同僚と飲みに行くエネルギーも時間もほとんどない。「職場で誰かが自分を応援してくれているように感じていなければ、全力を出すのは難しい」
米労働者の孤独深まる、働き方の変化が影響
増える会議に顔が見えないチャット、職場の友人は減った 現代の働き方はどのように孤独のまん延を助長しているのか
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