誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】マイナス思考で自分を追い込む人、プラス思考で自己肯定感を高める人の「決定的な違い」Photo: Adobe Stock

予定を立てて
ストレスを抱える人

状況が変わって、事前に立てた予定の変更を強いられることに、とてもストレスを感じる人がいます。

アテクシ自身もそうで、決まっていた予定が決まった通りに進まないと、けっこうストレスを感じてしまいます。

自戒の念を込めて言うと、こういう人は損をするんですよね。そこで、上手に物事に対応する方法を提案したいと思います。

プライベートの娯楽を
仕事にしてしまう愚

それはズバリ、予定の変更を“折り込み済み”にするということです。予定の変更があり得るという考えを持つことは当然ですが、さらに踏み込んで、予定自体を減らすこともポイントです。

たとえば、東京ディズニーランドやにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に行くとき、どのアトラクションを回るか詳細な計画を立ててしまうと、予定通りに行かず計画が破綻したときに、ストレスを抱えることになります。

約束した人が遅れたり、アトラクションが予想以上に混雑したりすると、予定を変更せざるを得なくなり、これがストレスの原因になります。本来は楽しむために訪れた場所なのに、仕事でタスクをこなすような感覚に陥ってしまうのです。

マイナス思考から脱却し
プラス思考にするコツ

予定の変更が苦手な人は、予定通りに事が運ぶかどうかを、始まる前からずっと気にしがち。それはマイナス思考といえるでしょう。

予定通りなら上機嫌でいいのですが、たとえ予定通りでホッとしても、マイナスにならなかっただけの話。せっかくならプラス思考にしたほうが、いいですよね。

そこで提案したいのが、予定がたくさんあるとしても、できるだけ優先順位を決めて、1つだけにしておくことです。

できないことをカウントするより
できたことに満足する考え方

「これもあれもしたい」と思っていても、予定には含めずに“心のなかの願望”程度に柔軟に留めておきます。つまり、優先順位がいちばん高いものだけをクリアすれば、予定は完了したと見なすのです。

予定変更があっても柔軟に対処しやすくなりますし、「この日はこれができてよかった」とプラス思考になりやすいです。事前にいろいろと心配する必要もなくなります。

話をまとめると、予定の変更が苦手な人は、予定の優先順位を決める。そして、最優先のものだけクリアすれば完了と、意識を変えてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。