半導体競争、日本企業への恩恵とはPhoto:Bloomberg/gettyimages

【東京】TOPPANホールディングスは、雑誌や新聞の印刷で知られる創業124年の日本企業だ。その株価は昨年初めから倍増している。

 定期購読が急増したからではない。AI(人工知能)ブームを受けて需要が高まっている半導体パッケージ基板の一種で同社が主導的地位にあるからだ。

 日本は、化学製品・パッケージ材料・製造装置といった、半導体サプライチェーン(供給網)の中でもあまり語られることのない地味な分野で強みを持つ。市場調査会社オムディアによると、世界の重要な半導体材料6種類に日本企業が占める割合は半分近い。