面接官とのQ&A

――「加工」のプロセスにおいて異物混入が発生したと想定し再発防止策を検討していましたが、仮に「仕入れ」のプロセスで問題が発生した場合にはどのような再発防止策を講じるべきだと考えますか?

「仕入れ先業者の総点検」「品質管理の徹底」などが考えられます。

 具体的には、各業者と取引がある担当者にチェックリストなどを配布し、それぞれが適切に業務にあたっているかどうか確認します。

 そのうえで、問題があるような業者があった場合には、取引を中止します。

――細かくステップに分けて検討されていましたが、どのステップに多くの時間を費やすべきだと考えますか?

「異物混入の原因の特定」に多くの時間を費やすべきです。

 なぜなら、このステップで誤った原因を問題発生の真因として断定してしまうと、再発防止策を実施しても同じような問題が再び発生してしまうからです。

 このような事態になれば消費者はさらに離れていき、売上を回復することは極めて困難になるでしょう。

――再発防止策の効果を高めるために必要なことは何でしょうか?

 ご提案した再発防止策(増員、マニュアルの整備、研修の徹底、機械の入れ替え、総点検)は異物混入を防ぐための体制や仕組みを整えるものが中心ですが、これを維持・継続していくことが重要となります。

 したがって、現場で積極的に再発防止策に取り組んでもらうために、経営層が今回の問題に対しての危機感を強く発信し、明確な理由とともに再発防止策の必要性を現場に説明することが必要と考えます。

(本稿は『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』から一部を抜粋・編集したものです)