今、就活市場で人気が高いコンサル業界には「ケース面接」と呼ばれる独特の入社試験がある。志望者の問題解決力や地頭力を測る試験だ。新刊『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』は、大手コンサルティングファームの入社試験に対して、現役コンサルタントや内定者の解答を集約した前代未聞の1冊だ。本稿では「ケース面接の例題と解き方」について、本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
「問題解決の思考力」を測る入社試験
ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。
面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。
コンサルの実務に近い内容の出題も多く、コンサルティングファームによっては直近のプロジェクトをもとに問題を作成しています。
次のケース面接問題に挑戦してみましょう。
外資系コンサルの入社試験に挑戦!
面接官:
「ある家電メーカーのロボット掃除機の売上向上策を考えてください」
回答のヒント
・ロボット掃除機の提供価値を踏まえて、どのような人がロボット掃除機の主なユーザーであるかを想像しましょう。
・ロボット掃除機の売上を分解し、経営環境を踏まえてどこを改善していくべきか、打ち手の方向性を定めましょう。
・ロボット掃除機の消費行動プロセス(製品を認知し、興味を持って購入を検討し、実際に購入し、使用を継続する)を想像したときに、どのような打ち手を講じれば販売台数を増やせるでしょうか。