営業に媚びる必要はない。営業が動きやすいように条件を整理してあげよう

――つまり、「私はいい物件なら買いますよ」と見せることが大事なのですね

江口:まさしくその通りです。「いい物件があれば買う」というのは、不動産営業からすれば、これほどやりがいのある仕事はありません。加えて、条件は明確なわけですから、すぐに動くことができます。

 不動産営業ができることは、あくまで皆さんにあった物件を選んでくることであり、皆さんのモチベーションを上げることではありません。もちろん、モチベーションも上げられたらいいのですが、そんな余裕がないのが実態です。

 ですから、不動産営業に「どんな物件なら自分は家を買うのか」しっかりと伝えることをおすすめします。

――ありがとうございます。たしかに、「営業目線」で考えてみるとそのほうが行動指針もできますね

江口:そうですよね。結局、いい物件を見つけられる人はこのことを感覚的に理解しています。

 対して、いつまで経ってもいい物件を見つけられない人は「待っていれば営業が自動的にいい物件を紹介してくれる」と考えています。もちろん、まったく紹介されないなんてことはないと思いますが、第一優先にはなっていないでしょう。

 同時に、条件も定まっていない「なんとなくいい物件」と言われても、営業からすれば物件選定に限界がきてしまうのです。

――詳しく教えていただきありがとうございました