「老害扱い」されやすい4つの職業は?医師が解説「理由は優秀な人が多いから」医学博士・平松類氏の著書『「老害の人」にならないコツ』(アスコム)

 にもかかわらず、「自分はたいていのことは知っている」となりがちなのです。それがエスカレートすると、必要以上に自分の持っている知識をアピールしたり、誰彼構わず教えてあげようとしたりすることにつながり、その行動が老害力をさらに高めてしまうのです。

 私も“元先生”の患者さんを多く診てきましたが、なかにはこちらが説明するのをさえぎって、「けっきょく、こういうことですよね」と先に結論を述べようとする人がいます。

 あたかも医学的な知識があるかのようにふるまうのですが、間違っていたり、論理破綻していたりして、対応に困ることもしばしばです。
 
 私がこういう患者さんを老害扱いすることはありませんが、場所と相手が変われば、そうみなされてしまうこともあるでしょう。

 重ね重ね断っておきますが、「先生」と呼ばれる職業に就いていた人は、全員が危険な老害予備軍であるといいたいわけではありません。

 読者のみなさんにとって興味深い話になると思ったので、経験上そういう傾向がありますよ、ということを、こぼれ話的に紹介させていただきました。

このような兆候が見られはじめたら老害注意報発令!

「自分は温厚な性格だし、元先生でもない。だから心配する必要はないね」

 ここまで読み進めてきて、このように思った人もいるでしょう。

 でも、油断はしないでください。その人の属性、人間関係、シチュエーション、行動などを細分化していけば、温厚な性格の人でも、元先生でなくても、老害認定される可能性はおおいにあります。

 そこで、あなたが老害化する(もしくはすでに老害になっている)可能性を測る、簡単なチェックリストを用意しました。

 該当する項目が多ければ多いほど、危険(=老害レベルが高い) と判断してください。なんらかの対策を講じないと、周囲の人と良好な人間関係を築くのが難しくなります。

「老害扱い」されやすい4つの職業は?医師が解説「理由は優秀な人が多いから」出典:医学博士・平松類氏の著書『「老害の人」にならないコツ』(アスコム)
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