「ぎっくり腰」の痛みのピークは年代によって違う

――「ぎっくり腰」でも、ケア方法は同じでしょうか?

高野:急性の腰痛の場合は、少し異なります。「ぎっくり腰」になった場合、直後は筋肉などが炎症を起こしている可能性が高いため、まず、氷水でアイシングをして冷やすのが重要です。そして、できるだけ動かさないように安静にすること。

 ちなみに、「ぎっくり腰」の痛みは、20代だと24時間後にピークがやってくると言われています。30代以降は、48時間前後が最も痛くなる確率が高い。そのため、ピークに達する前にあわててあれこれ試すと、症状を悪化させてピークの痛みが増すことも考えられます。

 ピークになる前は、特に、アイシングのみを行い安静にすることで、痛みを最小限に食い止めることができます。

――ピークの痛みが落ち着いたら、病院に行ったほうがいいのでしょうか?

高野:私は、腰の痛みで病院に行くべきなのは「常に痛みがあるとき」と「足にしびれがあるとき」だと考えます。

 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰痛分離症、内臓疾患などの病理的な原因の可能性があるためです。

高野直樹(たかの・なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。