欧州の危機を何度もくぐり抜けた古参たちは、今月中旬から既視感にさいなまれた。  フランスのエマニュエル・マクロン大統領は国民議会(下院)の解散・総選挙に踏み切った。これを受け、欧州の株式は売られ、共通通貨ユーロは下落した。最も不吉なことに、フランス国債の利回りが急上昇し、ドイツ国債とのスプレッド(利回り差)は2017年以来の高水準に達した。